活動方針
令和6年度 福岡県小学校長会活動方針
これまで長きにわたり福岡県の小学校教育を先導してきた福岡県小学校長会。
その時々に応じた教育課題,経営課題に正対し,解決に向けて創造的,協働的に取組を工夫しながら地域や県民に信頼される学校づくりをすすめてきた。
第4期教育振興基本計画には,二つのコンセプト,「持続可能な社会の創り手の育成」「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が示された。長く続いた感染症への不安や対策も緩和され,目的や目標をふまえた最適な教育活動の再構築が求められている今,私たち福岡県小学校長会には新しい教育の方向を見据えた教育内容と方法を創り出し,力強くすすめていくことが求められている。
若年教員やミドルリーダー育成をはじめとする人材育成,危機管理の徹底や教育DX推進等,目前に立ち塞がる教育課題は多様かつ重い。その解決に向けて,福岡県の研究大会や各地区研究大会での学び合いや対策,調査研究,広報各部の組織活動,二年次校長研修会といった福岡県小学校長会としての取組をすすめていくことで,学校が児童の笑顔あふれる場となり,教職員がやりがいと手応えを実感する場となると考えている。
また,令和7年度には全国連合小学校長会研究協議会福岡大会を控えている。県内会員を含め全国から2800名あまりを迎えての校長としての最大の研修の場を,最高の学び合いの場とするために,私たち福岡県小学校長会員一人一人が当事者意識を高めて準備をすすめていくことが大切になる。
以上のことをふまえ,令和6年度の福岡県小学校長会としての活動をすすめていくにあたり,次のような基本的立場をとる。
□会員,教職員,児童の安心・安全を最優先としつつ校長の学びを止めない,喫緊の諸課題への対応時期を逸しない。
そのため,本会の研修,諸活動は原則として参集,対面で実施するが,内容や状況に応じてオンラインやハイブリッドによる方法を柔軟に採り入れる。
□本年度は「志」と「環(わ)」をスローガンに掲げる。
「志」とは,だれかのために,学級,学校,社会のためにという意識構えに基づく主体的,創造的な働きかけである。そのような児童,教職員の育成を,目同時に,そのような私たち校長にさらに近づくような動きを大事にしたい。
「環」とはとぎれることのない人と人とのつながりである。これまで大切にしてきた人のつながり,県域と両政令市,中学校長会や教頭会,PTA,九小協,全連小とのつながりをより強く,太くして令和7年度,さらにその先へとつなげていきたい。
そのため,本会の研修,諸活動は原則として参集,対面で実施するが,内容や状況に応じてオンラインやハイブリッドによる方法を柔軟に採り入れる。
□本年度は「志」と「環(わ)」をスローガンに掲げる。
「志」とは,だれかのために,学級,学校,社会のためにという意識構えに基づく主体的,創造的な働きかけである。そのような児童,教職員の育成を,目同時に,そのような私たち校長にさらに近づくような動きを大事にしたい。
「環」とはとぎれることのない人と人とのつながりである。これまで大切にしてきた人のつながり,県域と両政令市,中学校長会や教頭会,PTA,九小協,全連小とのつながりをより強く,太くして令和7年度,さらにその先へとつなげていきたい。
以上のことをふまえ,次の活動を重点として推進する。
1 学校経営充実に向けた働きかけ
- 校経営方針,内容充実に向けた情報提供と学び合いの場
学校の教育課題や経営課題を明確にして課題解決に向けた教育活動を推進する校長の手がかりとなる情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。 - 新しい教育の方向やアフターコロナへの対応に向けた情報提供と学び合いの場
第4期教育振興基本計画や福岡県学校教育振興プランに示されている内容や,「アフターコロナ」をふまえた最適な教育課程,教育活動の創造に向けて情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。 - 危機管理に向けた情報提供と学び合いの場
スマートフォンやインターネット等に関わる犯罪,児童虐待,いじめや不登校など子どもを取り巻く社会の状況や自然災害に迅速,的確に対応することに向けての情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。
2 調査・研究活動の充実
- 研究主題の周知
新しい研究主題「志をもち多様な他者と協働しながら次代を創る人財を育む学校経営の推進」のキーワードである「志」「多様な他者との協働」「人財育成」及び,その意味や背景を周知する。 - 調査研究目的と活用方法の周知
教育活動に係る現状と課題,教員の資質向上や意識改革に向けた取組について,抽出校を対象にアンケート調査を実施する。実施にあたっては,調査の目的と方針を説明,周知し,調査結果を各郡市,学校で活用できるよう働きかける。
3 教職員の資質・能力向上に向けた働きかけ
- 新研修体系による研修推進への情報提供と学び合いの場
研修履歴を活用し,福岡県教員育成指標をふまえた学校での校内研修の内容や推進方法に関する情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。 - 働き方改革による教職員の働き甲斐の向上に向けた情報提供と学び合いの場
教職員がやりがいをもって気持ちよく安心して働ける職場環境づくり,教職員が児童の指導に向かう心と時間の余裕を増やすことに向けて情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。 - 教育DX推進に向けた情報提供と学び合いの場
電子化から最適化,そして新たな価値の創造といった教育DX推進に向けて,校長として自校の実態と課題をふまえ,何をどう働きかけるかを明らかにすることにつながる情報を提供したり学び合いの場を設けたりする。
4 教職員の処遇改善等に向けた働きかけ
- 福岡県教育委員会への要望活動 教職員人事の適正化,教職員の処遇改善等,要望事項を精査して福岡県教育委員会に対して要望,提言する。
- 市町村教育委員会への要望活動
安全・安心な学校の整備,教育課程の実施に係る諸条件の整備,全国学力・学習状況調査結果の適正な取り扱い等について市町村教育委員会への要望,提言する。
5 福岡県小学校長会組織の活性化と活動の充実
- 魅力ある講師の招聘
福岡県小学校校長会主催の各種研修会である県研究大会,二年次校長研修会,郡市会長研修会においては,校長の学校経営に向かう力を刺激し高めることにつながる講師を招聘する。 - 各種団体との緊密な連携
福岡県教育庁,市町村教育委員会及び関係諸機関,福岡県中学校長会,福岡県小学校教頭会,退職校長会,福岡県PTA連合会と情報交換,共有したり交流の場を設けたりする。 - 県外視察研修及び被災地支援の実施
東日本大震災被災を乗り超え,危機管理を徹底し未来に向けて力強く学校経営,地域づくりをすすめている被災地への視察研修を継続する。また,能登半島地震における被災地支援を実施する。 - 各部による組織活動の活性化とホームページによる各種情報提供・発信
対策部,調査研究部,広報部の活動目的を全幹事で共有するとともに,活動内容を精選するとともにオンラインによる開催等,活動方法を最適化する。
また,福岡県小学校長会活動や全連小福岡大会関係の情報をはじめ,さまざまな教育情報や資料をホームページに載せて発信し,これまで以上に「会員が開きたくなる」よう,内容の充実を図る。